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君にはさ、見せたいよ。夢見てる輝く世界

『ピンクとグレー』中島裕翔の言葉

映画公開にあたり、似たような質問をされることがあるので大体まとめながら更新出来たらなって思ってます。主演という立場、先輩の作品、撮影中、役など裕翔くんの目線から話される言葉を書き記していきます。




・主演
「ドラマでやっと主演をやらせていただけて喜んでいたところだったので、『ええっ! もう映画の主演やっちゃうんですか?』とすごく嬉しい反面不安もありました。ゆくゆくはやってみたい気持ちはあったんですけど、ドラマとは違う作り方だと聞いていましたし、全然違う土俵というイメージがあったので、もうそのときがやってきてしまったのかと」*1

「僕の初出演の映画がこの『ピンクとグレー』で本当によかった。もちろん、僕に断る権利はないですが、監督が行定勲監督で、共演の俳優の皆さんも、今をときめく方ばかり。本当に、『ピンクとグレー』に出演出来て良かった。」*4


「『水球ヤンキース』(フジテレビ系)のドラマ初主演のときも、自分が主演だから、座長だからってあまり意識しないようにしていました。現場って勝手に盛り上がるし(笑)。今回は、行定(勲)監督がとてもおもしろい方で、よくモノマネをしてくださるんですよ。福山雅治さんや、僕らが出演しているCMなど。「キラッ」って山田(涼介)のモノマネもしていましたね(笑)。そんな監督がいらっしゃったので、座長だから自分がなにかをしようってあまり思わなかったです。本当はなにかしなくてはいけないんでしょうけど、そういうのがあまり得意ではないので。あと、今回は共演者が同年代の方が多かったので、ワイワイと自然に盛り上がりましたね。」*5




・原作者 加藤シゲアキ

「違いました。加藤シゲアキくんの小説家デビュー作ですから、ますます『どうしよう……』と不安になりました。小説や漫画が映画になるのは珍しいわけじゃないけれど、今回に限っては正直イヤで(苦笑)。というのは、作品の持つ良さを自分が主演することでぶち壊してしまったらどうしよう……というプレッシャーですね。主演というのももちろんビックリしたけれど、それが先輩の作品だというのはもっとビックリで。一方で『やってやるぞ!』という気持ちもあって、すごく複雑でした」*1


「食事に行ったりしていろいろ話したんですけど、裕翔が主演でよかったし、行定さんの作り方もすごく楽しみと言ってくださっていて。すごくポジティブに見ているという印象を受けました。撮影中にいちど「すごく難しくて悩んでいるんです」って相談すると、「その悩んでいることがそのまま画に出るから、それがいいんじゃない?」ってアドバイスもしてくださって。自分自身がいま葛藤していることがそのまま活かされるんだって気づくことができて、そのままの感情を芝居に反映させることができました。」*5


「原作は読んでいたのですが、先輩のデビュー作である小説の映画化であり、また僕にとっても初出演映画だったので緊張しました。撮影中盤にさしかかった頃、加藤くんがお弁当の差し入れをしてくれたことがあったんです。その時、僕が『この役、難しくてどうすればいいでしょう?』と加藤君に相談したら、『実際に悩んでいるのがスクリーンにでるからそのままでいいんじゃない。』と言ってくれました。」*4


「(本編を)観終わった後、トイレに行ったら、偶然加藤さんがいて、これはチャンスだと思って加藤さんに「どうでしたか?」と聞いてみたんです。そうしたら加藤さんが「分かりやすくなってるよね。」と、その一言だけ言ってくれました。」*4


「映画初出演作品であり、先輩が原作者でもあったので、作品にどう寄り添っていくかなどプレッシャーはありましたね。
でも映画は映画の見方がありますし、原作から大胆なアレンジもされた、62分後の衝撃の展開は、原作があってこそ生まれたことだと思います。」*6



・撮影
「撮影は、自分にとっては毎日が山場のような感じではあったんですけど、なかでも一番きつかったのは、撮影2日目に泣きの芝居があったことです。ストーリーとしては後半に用意されたシーンなのに、それが2日目に入っていて『もう、これを演じるのか』って(苦笑)。身近な人を亡くした経験が僕にはまだないので、それがどういうことなのか、どういう気持ちなのか、すごく難しかった。首を吊るシーンはどういう気持ちで死に向かっていっているのか、蓮吾(中島)に対する河田(菅田将暉)の嫉妬についてとか、行定監督に聞きながら作っていきました」*1

激しいシーンがありましたが、撮影時はどうでしたか?
「それはベッドシーンの事ですよね?(笑)激しい場面でしたね(笑)大変でした(自分の唇に)リップグロスがとても塗ってあったので、(相手役の夏帆さんの唇が)べったべたになってしまいました。」*4

+actより撮影中の姿
舞台から落ちそうなスタッフに『危ないから落ちないでね』と優しく声を掛ける中島らしい姿も。*3



・芸能界
「芸能界をテーマにしている作品で、僕自身もその世界を知っているからこそ、どこまでリアルな部分を出していいのか、というのはありました。将暉と『どこまでリアルにやる?』『リアルにやるとそれはそれでけっこう恐いよね』って話をしたり。でも、小説で描かれていますからね(笑)」*1



・今回の役柄
「正直、ファンの方がどう受け止めてくれるのか恐くもありますが、今までやったことのない役なので、すごく楽しかったです。まだ完成した作品を観ていないので、どこまで演じきれたのかはわからないけれど、他のキャストの方の力もあって、いや~な感じ、ダークな感じを出しやすい現場だったことに感謝しています」*1

 
・俳優としても人間としても大きな成長へ
「結局のところ、お芝居は自分が経験したことが糧になってくる部分もあって。技だけで表現するのか、経験したことを表現するのか、人によって違いはあると思いますけど、自分の場合はまだ技を持っていないので、観てもらえる人に少しでも役に共感していただけるように経験を積んでいきたい。さすがに映画のような経験はしていなくても、こういうときだったらどうするのか考えて、たとえば自分を見失って狂っていくシーンは、自分が一番うかれているような気分を模索しながらそれを大きく膨らませていきました」*1




・自分にとっての青春
「小さい頃からこの世界に入っていたので、青春らしい青春を送ってきたかどうかはわからないですけど、学校の授業が終わって同級生のみんなにとっての部活が、僕にとってはリハーサル室でのレッスンでした。そのなかで友だちもできていきましたし。高校生のときは同じ環境の人がいる学校だったので、それが刺激になりました。誰かがドラマに出ていたりするといろいろな感情を抱いたり。そういう感情も含めて、あのときもっとああしておけば良かったな、今ならこうするのになって、振り返るのが青春なのかなって。良い思い出も嫌な思い出もぜんぶひっくるめて『よかったな』って思える過去が青春だと思います。この映画の前半で、ギターを弾くシーンや学ランを着て自転車で通学するシーンがあるんですけど、そういうシーンを演じながら青春だなぁ、いいなぁって思いました」*1


・俳優として目指す方向
「その質問は……答えるのがすごく難しいですけど、ジャニーズっぽくない役者になりたいというのはあります。お芝居の仕事のときは、ジャニーズの中島裕翔ではなく、そういえば中島裕翔ってジャニーズだったんだ、というくらいになりたい。そこを目指すのはジャニーズの先輩たちを見ているからでもあって。とくに岡田(准一)くんを見ているとそう思います。この人がジャニーズにいるんだって思うとすごく嬉しいし、自分もいつかはこういう人になりたいと励みになります。僕のベースはHey! Say! JUMPなので、お芝居の仕事のときはアイドルのイメージをどれだけ払拭できるかだと思うんです。役者さんと同じ土俵に立つにはやっぱり役者にならなきゃならない、そこに向かって一歩ずつ歩いていきたいです」*1

「ジャニーズっぽくない役者になりたい。お芝居のときは、ジャニーズの中島裕翔ではなく、そういえば中島裕翔ってジャニーズだったんだねと言われるようになりたい。特に岡田(准一)くんを見ているとそう思います。この人がジャニーズにいるんだと思うとすごくうれしいし、自分もいつかはこうなりたいと励みになります。
僕のベースは Hey! Say! JUMP。でも、お芝居のときはアイドルのイメージをどれだけ払拭できるかだと思うんです。役者さんと同じ土俵に立つにはやっぱり役者にならなきゃならない。そこに向かって一歩ずつ歩いていきたいです」*2

「こうやってお芝居の仕事をいただくのが最近では多くなって、それはすごく嬉しいことだし、“ジャニーズっぽくない俳優”を目指していけたらという目標はうっすらと見えてきています。お芝居をもっともっと突き詰めていけたら……。歌って踊るジャニーズなのに芝居もすごくうまい。岡田(准一)くんのような存在になりたいです。

――岡田さんが目標なら、NHK大河ドラマへの出演も視野にあったり?
「先日、『デート ~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)の撮影現場でキャストのみなさんとドラマの話になって、大河は撮影期間が長いから大変だし、ほかの仕事も入っているとスケジュールが厳しくなるよねって話を聞きました。でも長谷川(博己)さんに「裕翔はオファーがきたら絶対やった方がいいよ」って言われました(笑)。僕としてもやっぱりやってみたいですね! 未体験のことは経験してみたいし、そこから自分にどういう役が向いているのかということも模索していきたいです。」*5


・ファンの存在

「撮影しているときは思わなかったけど、やった後に考えました。「あれ、そういえばこれ大丈夫かな」って。でもそこで戸惑ったら本末転倒だと思うんですよね。もし自分が誰かのファンならその人のやりたいことがやれなくなるのは悲しいこと。好きならその俳優の進化を見届けたいじゃないですか。僕はアイドルと俳優をやっているけれど、今回共演した人は皆さん俳優業を中心に活動されている方々。アイドル映画にならないよう、しっかり混じり合いたかったから、僕としてはこの作品でいろいろやれてよかった。行定さんが妥協しない監督で本当によかったと思っています。



・映画にハマった
「初めてなのでまだハッキリとは言えないんですけど、できあがるまでどうなるかわからないところですかね。とくに行定監督はシーンを重ねる方なので、どこを使われるかわからなくて、演じていて未知数。完成した作品を観て驚きがあります。また、自分が出演していないシーンを観て、「いいなぁ、このシーン生で観たかった」っていうワクワクみたいなのもありました。それと、ドラマではなく映画だからこそできることがあって。今回、いままでやったことがなかったようなシーンがたくさんありました。すごく刺激になったし、いろいろなことに初挑戦できたので、本当にいい機会を与えていただけたと感謝しています。短い撮影期間のなかでブラッシュアップしていかなければならないプレッシャーも感じられるし、自分をストイックに追い込めるところもいい経験でした。」*5





おまけ

・加藤→裕翔
「もともと彼とはカメラという同じ趣味もあって話す機会も多くて。実は、第一報は裕翔本人から、「主演をすることになりました」って連絡をもらったんです。
その時、僕はまだそのことを知らなかったんですが、驚きよりも「裕翔がやるんだ、面白そうだな」とすんなり受け入れられましたね。それから、ごっちとりばちゃんどっちを演じるんだろうとかいろいろ考えました。
裕翔が演技を頑張っていることも知っていましたし、本当に裕翔が演じてくれて良かったです。僕が彼に求めていたのは、むき出しになって演じてほしいということだったんですね。僕が「ピンクとグレー」をむき出しになって書いた小説だったので。全身で、まさにむき出しで、体当たりで演じてくれて、裕翔がやってくれて良かったと思いました。」*6


「そして、裕翔が本当に頑張ってくれました。ありがとう!きっと裕翔の代表作になると思っています。僕にとってそれが一番嬉しいです。」*6


・行定→裕翔
「(今回)裕翔で本当に良かったと思っています。とても楽しく映画を撮られてもらいましたし、若い役者と撮るのもいいなと思わせてくれました。加藤くんの作品をリレーする形で、新しい青春映画を撮るということを追及できたかなと思っています。そして、皆さんに届いたと感じています。記憶に残る作品になればと思っています、ありがとうございました。」





*3 2015.9.26 +act
*4 釜山国際映画祭でのコメント
*6 大ヒット御礼舞台挨拶